コンサドーレ札幌にアウェイで快勝したガンバですが、その試合で不思議なことがありました。
ファビオがゴールマウス上で相手のシュートを防いだときに手にボールが手に当たりましたが、レフェリーはハンドの反則を取りませんでした。その理由を説明します!
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ゴール前でハンド!?
問題のシーンは50分(後半5分)、コンサドーレ札幌の都倉選手が縦に抜け出し、ゴール前に折り返したボールを菅選手がシュート。
ゴールマウスに向かっていったボールはギリギリのところでファビオ選手が足を出して、間一髪クリア!
ただ、足を出したあと、はね返ったボールがファビオ選手の左うでに当たりました!!
ハンドの判定ならペナルティキックです!しかし、レフェリーはハンドの反則を取らず、胸をなでおろすガンバとサポーター。
このシーンが↓です(ガンバ公式YouTube GAMBA-FAMiLY.NETより)
後のプレーに影響が無いからハンドではない
なぜレフェリーはハンドの反則を取らなかったのでしょうか。
これはレフェリーが見落としていたわけではなく、またミスジャッジをしたわけでもありません。レフェリーはあえてハンドを取りませんでした。
理由は主に2つあります。
- 故意に手に当てたわけではないから
- 後のプレーに影響がないから
Jリーグには競技規則スタンダードというものがあります。
競技規則スタンダード(レフェリングスタンダード)とは?
サッカーに関係する多くの方々が正しい競技規則の解釈、適用について同一した理解が得られるようにすることを目的に作られたものです。(Jリーグ公式サイトより)
つまり名前の通り「Jリーグではこのような基準でレフェリングしますよ」という、レフェリングの基準を定めたものです。
そして、2017年シーズンの競技規則スタンダードにハンドに関する規定があります(YouTube Jリーグ公式チャンネル)。
ファビオ選手の場合は動画の解説の「ハンドリング4」にほぼ当たります。
味方からキックされた予測できないボールであり、距離も近くボールスピードもあり、避けることもできない。ボールが腕の方向に向かってきている。
「味方からキックされた」のではなく「自分でキックした」ものですが、それ以外は同じ事象です。
「避けたくても避けられないボール」だった、早い話「当てたくて当てたんとちゃうワイ」ということです。
さらに相手のシュートを止めたあとのプレーで、腕に当たっていなかったとしてもゴールにはならず、ファビオ選手がクリアしていたことが予測できるということもハンドにならない理由だったということが上記の解説のハンドリング1と2からわかります。
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最近、レフェリーのスキルの低下が指摘されていますが、その一方でこのようにスタンダードに基づいて正確にジャッジする審判もいらっしゃいます。
サッカー観戦が楽しくなるのでこのような優秀な審判がもっともっと増えてくれるとうれしいですね!
これでサッカーのハンドリングの説明の記事を終わります。
このブログがみなさんのお役に立てれば幸いです。
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