前回は東口の失点のシーンについて書きましたが、今回はアデミウソンのゴールについて書いてみました。
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トラップで決まり
このゴールは宇佐美からのパスを受け、トラップしてシュートするシンプルなゴールですが、その中に3つのポイントがあります。
まずはトラップです。トラップで一瞬で相手DFを置き去りにしています。更に自分がコントロールしやすい場所にボールを置いています。アデミウソンは簡単にやっていますが、技術がないとなかなか出来ないものです。このトラップでほぼゴールが決まったようなものです。
2つ目はポジショニング
次にポジショニングです。これはトラップと関係がありますが、相手DFを背にしてボールを受けなければなりませんので、トラップしてシュートにまで持ち込めるだけのスペースを自分の前に残しつつ、トラップしてもGKが飛び出して来れないような位置でボールをもらっています。相手の位置を確認しながらポジショニングで相手のポジションをコントロールしています。
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ボールをもらう向き
最後はボールをもらう向きなのですが、これが私が一番うまい!と思いました。
何がうまいかって、トラップの瞬間にゴールから遠ざかり、さらにゴールに背を向けてトラップしています。それによってマークについているDFは「前には行かない」「宇佐美に返す」と思ったはずです。実際、宇佐美もゴールに近づいてスプリントしていますし(相手DFにぶつかってモタついていますが)、宇佐美がワンツーで抜けるあるいはアデミウソンから返ってきたボールを直接シュートすると考えたのでしょう。実際DFのポジショニングは宇佐美のシュートにも対応できる位置に立っています。しかし、そのポジショニング故にアデミウソンに一発で抜かれてしまいました。もちろん、後ろ向きでも一瞬で相手DFを置き去りにして更にシュートできる位置にボールを置けるトラップの技術があってこそ成り立つフェイントなのですが、すばらしい。
まとめると
- トラップの技術
- ポジショニングの技術
- ボールをもらう技術
これらが合わさって生まれたゴールです。オリンピックでブラジルとは当たりたくないと思わせるプレーです。て言うか、買い取りオプションはないのでしょうか?
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