Jリーグ第6節の神戸戦で神戸の選手がハンドと思わしきプレーがありましたが、その試合のレフェリーはハンドの反則を取りませんでした。
今回はレフェリーが2度のPKを取らなかった(取れなかった)のか説明します。
- ハンドになる条件
- PKを取れなかった理由
- レフェリーのポジションニング
の順に説明します。
ちなみにこの東城穣レフェリーは昨シーズン、ホーム東京戦でシーズン最大の誤審PKを与え、その結果、東口選手に怪我をさせた審判です!
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ハンドになる条件
ハンドになる条件ですが、故意じゃなかったらハンドにはならないと言われますが、それは間違い。
故意じゃなくてもハンドになるときはあります。それはハンドによってその後のプレーに影響があったかどうかです。
詳しくは過去のこちらの記事をご覧ください
神戸戦のプレーはどうだったかというと、少なくとも42分のチョン・ウヨン選手のプレーは「ハンド」です。
恐らく、チョン・ウヨン選手は故意にハンドをしていません。
このときガンバのファン・ウィジョ選手と競り合っていましたが、チョン・ウヨン選手が振り返ったときにちょうど手にボールが当たり、
チョン・ウヨン選手の正面にボールがきて、クリアすることになります。
もし、ハンドがなかったら、ファン・ウィジョ選手がチョン・ウヨン選手の背後を取り、なおかつ1歩抜け出ていたのでキーパーと1対1となりゴールのチャンスでした。なのでこれはやはりハンドを取ってしかるべきプレーです。
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東城レフェリーのポジショニングが悪い
では、なぜ東城レフェリーはハンドを取らなかったのでしょうか?それは単純にハンドをしたプレーを見えなかったのだと思います。
なぜ見えなかったのか?それは東城レフェリーのポジションニングが悪いからです。
サッカーのレフェリングは「対角線法」という手法でプレーをジャッジします。
副審はそれぞれ片方のチーム陣内のみポジショニングを行い、同じサイドのジャッジを行います。
そして主審は副審のポジショニングをしない場所でジャッジをします。つまり、主審と副審が見ない場所が無いようにお互いにカバーできるようにポジショニングします。
そのときに重要なことがふたつあります。
ひとつ目は死角を作らないこと。そのために主審はプレーしている選手と副審が見える位置にポジショニングをします。
ふたつ目は常にプレーをジャッジするために、プレーしている選手の中に入らないこと。
特にゴール前は混戦になるので、主審はペナルティエリアには絶対入りません。
で、東城レフェリーはこの「ハンド」のときにどこにいたかというと・・・
ちょうどチョン・ウヨン選手のハンドが死角になるポジショニングをしています。
この場合、ゴール前のプレーになるのでペナルティエリア付近にポジショニングすべき。
なぜ、この場所にいたかというと前のプレーで一旦はペナルティエリア付近にいたにも関わらず、ボールが後ろに戻ったことでそれにつられて東城レフェリーも戻ってしまいます。そのため、チョン・ウヨン選手のハンドを見落とすことになりました。
実際、ヨーロッパのリーグのレフェリーはこのような位置にポジショニングします。
もしかするとこの時の東城レフェリーの位置はたまたまそこにいただけかもしれません。
でもその「たまたま」で誤審をされると選手やサポータはたまったもんじゃありません!
審判にも罰則を作るべき
日本にはワールドカップで笛を吹ける極めて優秀なレフェリーがいる一方で、毎年誤審に近いレフェリングをすることで有名なレフェリーもいます。
冒頭にも書いたとおり東城レフェリーは昨シーズン誤審でPKを与えました。
また、先日の広島対川崎の試合でも疑問の残るオフサイドの判定をしたようです。
今回のような均衡した試合で、ペナルティエリア内でのハンドを見落とすことは試合結果を左右することになります。
それこそこのようなことがある都度言われていることですが、レフェリーにも罰則が必要。
選手たちは生活を懸けて試合に臨んでいます。試合を左右するジャッジもあり、それは選手にとっては死活問題。
選手たちはプレッシャーの中でプレーをしています。
それと同様にレフェリーもプレッシャーの中でレフェリングを行わないとレベルアップができません。
レフェリーにも罰則を!
「東城穣」私はこの名前を忘れない!
これで神戸戦のハンドについての説明を終わりにします。
このブログがみなさんのお役に立てれば幸いです。
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